姫花札

折角式姫草子が１周年を迎えて
公式サイトでもわいわいとイベントしているし…
自分もなにかやりたい！

そうだ…くらかけみやを切ろう！！

って事でこうなりました。
というか本当は普通のくらかけみやと一周年くらかけみやの
両方をはがきサイズを作って二つを蝶番で繋がった額に入れよう
って思っていたんですがね。
ちなみに過去に作った邪鬼切り絵のような感じになる予定でした。

そういうの作りたいよーと言っていたら
「それだったら一周年くらかけを大きいサイズで欲しい」と
お声掛け頂いたもので…。
気がついたら予定が代わり、一周年くらかけみやを大きく作ると。

今まで作ったサイズははがきやポストカードくらいで
大きく作るってどのくらいだろう？ってなった結果
B5くらいのものを作って欲しいとなりました。

一応八つ切りサイズ、と言われるポスターサイズのかなり大きいものを
過去にオリジナルで作った経験はあったのですが…。
こういうのもなんですが、ある意味オリジナルの場合は
多少何かあっても「こういうものなのです」と言えるんですが
人気のキャラクターではそうはいきません、みんな日頃見てる子ですし。

なので（どれにおいても当たり前ではあるんですが）
ますます切り絵制作に手を抜けない事になったなーと。
実際切り絵は小さいものよりは大きいものを切る方が
「切る」のは楽ですが、移動や切り絵をやぶらないように維持する…
そういった「切る」行為以外は寧ろ難易度の上がり
切りやすくする為に紙を回したりするんですが
それ一つするにも冷や汗をかきました。

切るのはどうにかできたものの
色付けはもっと難航しました。
何故って…ほとんどの面積を切った上に
今度は紙を張って重くしちゃうんです…紙がたわみます。
たむとどうなるか？場所によっては紙がプツンと切れそうになります。
そうしない為にも、極力動かさず、極力一発で成し遂げなくてはいけない
切るよりもより神経が研ぎすまされました…。

この切り絵は、回数こそ今までのように何回も切り直した
という事はありませんでした。
ですが、「少ない回数で決着をつけなくてはいけない」と
回数をこなす事になると心が折れる事をなんとなく悟ってました。
多分これ途中で失敗してたら…今まで以上に立ち直れなかった気がします。

ただ、唯一の救いは「切り絵の雰囲気を重視してくれたら多少色が違ってもいい」
と言われていたので、色のセレクトは結構好き勝手させてもらった事ですね。
綺麗だなーでも使う機会がないなぁ…って買うだけ買って
ただ置いている紙を使えた事が嬉しかったです。
服も、本当は原作の色に忠実にしたかったんですが…
切り絵だとどうにもそっけなかったので、ピンクのグラデーションです。

目の色も、本当は薄い茶色なんですが…
我が家には目に合う綺麗な茶色が存在しなかったもので…
思い切って銀色にしてみました。
結構気に入っているんですが…どうでしょうかね？

今回、こうして大きい切り絵を
また大きい切り絵に綺麗な額縁を使う機会を下さったオーダー主様に
心から感謝しております。
ありがとうございました！！

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今回、オーダーが入った時にかぶきりひめの五行録を見せてもらった時に
「どうしよう、なんて派手な着物なんだ…！」というのが第一印象でした。

あとは耳のふさふさとかどう表現しよう、髪の色は紫っぽいけど
よく売ってる感じの紫色の紙じゃ無理そうだなぁと
オーダー頂いた嬉しさの傍ら、ひたすら頭の中では悩みでぐるぐるでした。

また、自分から「文字入れオプションありますよ！」とか
「かぶきりちゃんの名前はよもぎちゃんですか！名前の蓬（よもぎ）とか入れられますよ！」
って言ったのですが、よく考えたら「蓬」ってすげー難しい字じゃん！！！
と気付いたのは図案用に字を実際に書き始めてからでした…。

一枚だから大丈夫、一週間でカタをつけるっ！（キリッ

と思っていたのも束の間、あっという間に一週間は終わり…
むしろ図案だけで一週間近くかかったような！！

図案が出来てからは着物や髪に使う紙で悩みました。
着物に使えそうな紙で、似た種類が３つありまして
この中でどれを使うのがベストか…考えた結果。

卍の字を斜めに崩して連なっている模様・卍崩しが入った
この色がみを使う事としました。
といっても…写真だと白い花柄ばっかりが目立つだけですかね。
本当は卍崩しがちゃんと入っているんですよ。
反射するととっても綺麗なんです。

髪の毛は、くしゃくしゃのシワ加工が施された紙を使いました。
普通の紫単色でもありなんですが
折角なので、色んな見え方のするこの紙を使う事で
髪っぽさが出た気がします。

あと五行をよく観察していて気付いたんですが
かぶきりひめって…おぱんつ履いてないというか
普段見えてそうなくらいきわど〜い格好だったんですねぇ…。

家族が完成品を見た時「なんでパンツ履いてないの？」と聞かれて
「着物の女性は履かない習慣らしいから」「なるほどー」と会話しました（笑

思ったよりも時間をかける事となりましたが
こうして制作する機会を与えて下さり、ありがたい限りです。
ありがとうございましたー！！

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いつかやろう、でも出来るかの自信がなく
とりあえずオーダー切り絵の詳細はメモっていたものの
公開せずにいたんですがね。

ある日、たまがわさんが「切り絵作品を作って欲しい」とおっしゃいまして。
それでオーダー切り絵をきちんとやってみようと決意しました。

正直、出来る出来ないもそうなのですが
一番オーダー切り絵の詳細を出さなかった理由は
「やりますって言っても誰にも相手にされない」
って感じのことが心配だったんです。

しかし、そんな自信のない自分のところに
初めて切り絵の御仕事を下さったんです。

やろう！これは何がなんでもやろう！と。

意気込んだはいいんですが、この難しさに何度くじけそうになったか…。
まずは図案の比率調整。
普通の猫又の札絵ってのは、服についてる玉が枠外に出ちゃうんです。
これを中に入れてくれとの事で、魅力的に見せつつ小さくしないように
かといっても玉が玉って分かる程度に調節を。

まぁそのくらいはまだいいんですが
次の問題が「着物の模様をどう表現するか」って事でした。

えーと桃猫を見た事がある方は分かると思うんですが
桃猫の着物には細かい模様があるんです。
で、猫又にもその模様を入れよう、どうせなら黒い主線と同じので
いこうって思ったんですが…。

なんと最初、猫又と桃猫を切り上げたんですが
そこで桃猫が猫又と比べてサイズが違う事に気がつき
最初からスタート。

失敗カウント：猫又０　桃猫１

模様が細かくって失敗。
切り直し。

失敗カウント：猫又０　桃猫２

上手く完成…しかし家族が違和感を訴え出す。
黒い線で着物の模様変じゃないか？と。

で、オーダー主であるたまがわさんにも伺ったところ
やっぱり着物の模様はないほうがいいという事で
綺麗に切れた模様を切り落とす…作業の途中で失敗。
はじめから。
しかもこの時猫又も桃猫も切り終わっていたんですが
その二つともが模様を切り過ぎたりして失敗したので
完成品からの１からスタートです。

失敗カウント：猫又１　桃猫３

そして今度は最初から模様無しの状態で切り
この時点でまた問題が。

着物の模様を、どういう色かみで表現するか。

綺麗な模様の紙を使って下さいとのリクエストがあったので
家中の綺麗な紙を集めたんですが…どれもイマイチ。

そして車を出してあちこちの画材屋をハシゴしました…。

いや地味に苦労しました、着物の色がみ。
２つ並べて飾ると聞いていたものでして
極端に違う雰囲気の紙は使いたくないなって事で
同じ系列の、緑色と桃色が存在する紙…という縛り。

大体の紙は赤と青なんですよねー…系列同じ模様の色違いって。

でも綺麗に仕上がったと思います。

最初、キャンセルもお気軽にどうぞといいつつ
心の中で「キャンセルあったらどうしよう」とビクビクしてましたが
完成品の写真を送った時のお返事が
「完成品を見るのが楽しみです」とあって嬉しかったです。

ただ自分の好きなように作品を作るのよりも
オーダーはとっても大変です。
依頼して下さった方の希望を可能な限り叶える。
こんなに難しいとは思いませんでした。

ですが、同時に
自分が好き勝手作った作品の完成とは
全く違った充実感が後からじわじわと湧いてきました。

終わった直後よりも、完成させて数日経った今
依頼主の方の為に作品を作り切った気持ちで胸が高鳴っております。


私めに切り絵の御仕事を下さった事を
たまがわさん…いやたまがわ様へ感謝します。

ありがとうございました！

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見た事のない神話級式姫のリクエストを受けて
はじめは出来るか心配でしたが
色んな方から画像を頂き、成し遂げる事ができました。
ご協力感謝でした！

神話級式姫の札絵はフチが白くなっていたので
それらしくできるように白い額縁を使ってみました。

髪の色は何色だろう？と聞いたら
黄色じゃないかと言われたので、それにしてみました。
最初は橙かな？とも思ったんですがね。
それすると服の色も同じになってしまうんで。

肩の…これ何でしょう、ショルダーって言えばいいんですかね。
なんかとりあえず、肩の防具。
これは金属っぽいかなーって事で
金色の部分を豪華な紙使って仕上げました。

それでショルダー部分に丸い金具がついていたので
買ったはいいけど今まで使う機会がなかった
ちょっと派手めなラインストーンを使いました。

足などの肌部分はしっとりして見える画用紙を。
やっぱり美肌に見えますねー画用紙いいですわ。

とまぁこんな感じです！
切り番ゲッターのリルさん、リクエストどうもでした！

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